胚培養士の就職

「胚培養士になりたいけど新卒の求人はあるの?」
「胚培養士の資格と取るには?」
「就職先のクリニックを探そうと思っているけれど…どこにすればいいのかな」
このように思われる方はとても多いです。
周りに胚培養士の方がいないと、実態がわからず不安になりますよね。その不安を解消するために、今回は胚培養士について求人面や就職活動のポイントについてまとめたので、是非参考にしてください。
もくじ
新卒で胚培養士になれる?
正式に胚培養士になるには一般財団法人卵子学会で生殖補助医療胚培養士資格もしくは日本臨床エンブリオロジスト学会の認定臨床エンブリオロジスト(以下:胚培養士資格)を取得する必要があります。取得するには、以下の条件があります。
生殖補助医療胚培養士資格(参考)
- 大学等で生物学や生化学、発生学等の科目を履修していること
- 日本産科婦人科学会の認定施設において1年以上の実務経験があること
- 関連学会に1年以内に2回学会主催講習会に参加すること
- 委員会主催の生殖補助医療胚培養士資格認定講習会を受講すること
認定臨床エンブリオロジスト(参考)
- 大学院の理科系研究科、またはそれに準ずる機関において生物学関連の科目を修得した修士あるいは博士であること
- 日本臨床エンブリオロジスト学会の会員であること
- ARTのラボ業務に1年以上従事していること
以上の受講資格にもあるように、胚培養士資格を取得するには「現場での1年以上の実務経験」が必要です!
新卒で胚培養士になれると言われているのは、あくまでその所属している企業の役職名として胚培養士と言われているだけで、世間的に胚培養士になるのは上記の条件を満たして胚培養士資格を取得する必要があります。
新卒の胚培養士の求人は多い?少ない?
結論から言うと、胚培養士の求人は首都圏など、クリニックの多い箇所に集中しており、逆にクリニックの少ない地方には求人が少ない傾向があります。上記にもあるように、「特定の大学を卒業する必要」、「資格の取得をするのに実務経験が必要」など細かい条件があることから、資格取得まで踏み込めない、胚培養士見習いの方が多くいます。
このような理由から胚培養士資格を取得できる可能性のある新卒生を欲しがっているクリニックは多いです!
求人の少ない場所では、胚培養士の需要と供給が近郊しているため、求人が出ていないのであれば、近隣の県の求人を確認し、そちらで就職することも視野に入れましょう。
胚培養士を目指す上で、就職活動で気を付けたほうが良いことは?
胚培養士の在り方は、クリニックによって大きく変わり、クリニックによっては患者さんと胚培養士の面談の時間を多くとる所もあり、親身に相談にのる必要があります。人とコミュニケーションをとるのが苦手と言う方はクリニックの選定の際に、クリニック側に確認しておくことをおすすめします。
胚培養士として働くイメージが中々湧かないと思う方は一度クリニックに足を運んで見学をさせてもらうとよいです!
胚培養士を目指して就職活動をしている人は、同学科の他大学出身など自分と似た境遇の人がほとんど。その中で、「自分がどう優れているのか」「他人には無いもの」など他人には負けないポイントを自負しておくことが採用される必勝法です。
まとめ
- 胚培養士資格を取得するにはいくつかの条件があるので注意が必要
- 求人は地域によりばらつきがあるので、事前にリサーチし、近隣の県の求人も確認しておく事
- 自分の働いている姿、自分の優位性などを意識して就職活動に望む事
以上が「新卒者の胚培養士になるための就職活動の実態」になります。
胚培養士は患者さんに寄り添い、一緒に命を作り出す素晴らしい職業なので、悔いの無いように、就職先を吟味しましょう。