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胚培養士の仕事内容

胚培養士の仕事内容

胚培養士(エンブリオロジスト)は、生殖補助医療には欠かせない胚培養技術のスペシャリストです。

生殖補助医療(ART)において胚培養士はかけがえのない存在であり、胚培養士の需要はますます高まる一方です。

不妊治療において生命の誕生をサポートする繊細かつ専門性の高い職業、胚培養士はどんな業務を行っているのでしょうか?

いのちの重さに向き合い、赤ちゃんを見守る母親のように胚を培い育てる胚培養士の仕事内容や日常生活を紹介します。

もくじ

胚培養士のくわしい仕事内容

検卵

医師によって採卵された卵子が含まれる卵胞液は、培養室内に運ばれます。ここから胚培養士の検卵作業が始まります。

顕微鏡を用いて卵胞液の中から卵子を見つけ出します。
顕微鏡で観察しながら、付着する血液や卵胞液、変性していて受精できない卵子を取り除き、受精可能な卵子を培養液で洗浄後、卵子を培養液に入れた状態で、速やかに培養するインキュベーターに保管し、培養します。

精液の検査・洗浄

採取した精液に含まれる不純物や、奇形精子・未成熟精子・死滅精子など受精の阻害因子となる物質を取り除く作業が、精液の検査・洗浄です。

Pure Ceptionという培養液を用いて遠心分離をかけたり、培養液の中で元気に泳ぐ運動能力の高い精子を回収したりといった洗浄処理作業によって、体外受精や顕微授精に使用する成熟した精子を選別回収します。

精子・受精卵凍結保存

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)予防や状態の良い精子の保存など、必要に応じて余剰胚や精子の凍結を行います。

凍結前処理をした精子または受精卵を、精子はストロー様の容器に、受精卵はCryotop(クライオトップ)と呼ばれるフィラメントの上に載せ、凍結によるダメージから精子および受精卵を保護するための凍結保護液とともに、液体窒素を用いて凍結作業を行い、保存します。

精子・受精卵融解

凍結保存している精子や受精卵を、人工授精や顕微授精に用いるために、移植当日に融解し、調整を行います。

融解液を用いて融解した精子・受精卵の状態を確認し、移植できる状態に調整後、医師へと引き継ぐ作業です。

融解は、凍結している細胞にストレスを与える作業であり、融解後の高い細胞生存率確保には、適切な環境のもと、迅速かつ正確な操作が求められます。

媒精

洗浄によって調整された運動性が高い精子を、卵子が入っている培養液の中にふり入れ、自然に受精させる作業が媒精であり、体外受精の主体となる作業になります。

媒精を行うと、たくさんの精子が卵子に集まり、卵子の外側にある顆粒膜細胞を溶かしていきます。

精子が顆粒膜細胞の内側にある卵子の透明帯も通過して卵細胞に入り、卵細胞と融合すると受精が完了します。

体外受精(IVF)

体外受精とは、排卵直前の卵子を採取後、培養液に移し、濃度を調整した精子を卵子と同じ容器に入れて培養室で自然受精を促したのち、受精した受精卵を子宮に戻す不妊治療法です。

胚培養士は、体外受精における採卵、検卵、精子の処理、凍結融解、受精操作、肺移植の介助、胚の成長を観察する、インキュベーターの管理など一連の業務を行います。

顕微授精(ICSI)

顕微授精(ICSI)は、体外受精での受精率が良好でない場合など体外受精が困難な症例において採用する受精方法です。

卵子の細胞質内に直接精子を注入して受精させる技術であり、高度な技術と確かな経験、対応できる設備が必要です。

胚培養士は、精子の中から運動性が高く受精に適した精子を選択し、細いガラス針で精子の運動を止め不動化させた状態を保ったまま、針先で卵子の細胞膜を破り、細胞質の中に精子を入れます。

人工授精(IUI)

不妊治療のステップは、タイミング療法→人工授精→体外受精と進んでいきます。

人工授精は、タイミング療法同様に排卵時期を予測し、排卵時期に合わせて子宮内に当日採取した精液を、カテーテルを用いて子宮内に注入します。
子宮内での受精・着床・妊娠を促す療法であり、身体への負担が比較的少ない治療法です。

胚培養士は、当日採精した精液から、質の良い精子のみを選択した濃縮精子に調整する作業を行います。

精巣内精子採取

何らかの理由により、精巣で精子を作る能力が低下しまっている無精子症のケースにおいて、精巣内の精子を取り出し、中にある精子を回収する処置が精巣内精子採取術(TESE)です。

胚培養士は顕微鏡を用いて、採取した組織や精液から精子がありそうな場所を見つけ、精液中の精子の確認や精子の状態を検査します。

また、顕微授精目的に採取した精子の調整を行います。

受精確認

採卵・培養した卵子に媒精あるいは顕微授精を行った卵子の様子を、翌日の朝に確認します。

受精して胚に成長しているか、胚が順調に細胞分裂を繰り返して成長しているかをチェックします。
胚の成長に合わせて培養液を交換し、移植日まで胚を経過観察しながら育てます。

温度、pH、ガスなど、インキュベーターを最適な環境に保つよう管理するのも胚培養士の仕事です。

胚培養士の1日のスケジュール

  • 7:30~8:00 受精卵確認、始業ミーティング・業務内容確認
  • 8:00~9:00 検卵など
  • 9:00~11:00 受精卵の融解・凍結、精子処理など
  • 11:00~13:00 事務作業、患者さんへの説明やカンファレンスが入る日もあります。
  • 13:00~14:00 ランチ(昼休憩)
  • 14:00~16:00 媒精準備、顕微授精・体外受精
  • 16:00~17:30 事務作業、翌日の準備作業、肺移植・精子検査などの業務がある日もあります。
  • 17:00~18:00 清掃、終業点検
  • 18:00 終業

採卵・肺移植・精子検査などが入り、1~2時間の残業をする日が週に2、3回程度、月に8~10日程度あります。

また、そのほかにも打ち合わせや学会参加、勉強会などが業務終了後の夜間や休日に開催されることもあり、業務時間外の活動も活発です。

帰宅後や休日にスキルアップや資格取得のための勉強を行う人が多く、技術向上や学術向上のために情報交換や情報収集を行う方もいらっしゃいます。

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