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胚培養士の面接対策

胚培養士の面接対策

もくじ

そもそも論、なんで面接をするの?

面接は、応募先と求職者との「お見合い」です。

一度も会ったことが無い方と一緒に働くのは、不安がありますよね。これは、採用側も同じ気持ちです。

ですから、様々な質問を通して、求職者側の希望と一致しているか、などのすり合わせを行います。

また、面接中の立ち居振る舞い、回答内容、話す雰囲気などから、求職者がどんな人なのか、を知りたいと考えています。

同時に、自分自身が実際に働くイメージが出来たり、現場の方から直接お話を聞ける大切な機会です。ご入職後に「こんなはずじゃなかった!!」とならないよう、しっかり確認してください。

面接の現場ってどんな感じ?雰囲気は?

面接官は1~3名で、院長・事務長(人事担当)・技師長・看護師長などが同席されます。

履歴書・職務経歴書を基に、ご経歴や転職理由などについて質問されます。雰囲気は面接官のお人柄にもよりますが、面接官の人数が多くなると、かっちりとした雰囲気になりやすい傾向があります。

基本的には面接のみですが、まれに筆記試験も実施される場合もあります。いわゆる性格診断テストが多いので、事前対策は必要ありません。

面接準備!身だしなみや言葉遣い、心構えなど

第一印象は出会ってから数秒で決まり、その印象はその後、長期間にわたって影響し続けると言われています。お仕事柄、「清潔感」が最大のポイントです。

また、面接の多くは診療時間内に実施されます。他の職員さんや患者様に対するマナー・気遣いも選考に含まれますので、要注意です。

男性はここに気を付けて!

服装について

黒やネイビーなど、ダークカラーのスーツで、足元は革靴です。ネクタイも派手な色は避け、無地の物を選びましょう。靴下は黒が無難です。

身だしなみについて

清潔感のアピールになりますので、「ヒゲを剃っているか」「爪を切っているか」を確認しましょう。また、髪型も出来るだけワックス等で整えましょう。アクセサリー・香水は厳禁です。
バックはA4サイズで自立するタイプを。一目でブランド品とわかるものや、リュック・ボディバックはマナーの面でNGです。

女性はここに気を付けて!

女性の場合、メイクや髪の色なども注意が必要です。「現職で注意されないから大丈夫!」ではなく、事前にしっかり確認しておきましょう。

服装について

黒やネイビーなどで、上下セットが好ましいです。パンツ・スカートどちらでも構いません。
足元は黒のシンプルなパンプスです。ヒールがある場合はかかとのゴムが削れていないかチェックしましょう。院内見学時に大きな音が鳴るのはNGです。

身だしなみについて

肩より長い場合は、きちんとまとめましょう。アクセサリー・香水は厳禁です。

メイクについて

アイシャドーはブラウン系が無難です。アイラインやリップに注意しましょう。まつ毛エクステやつけまつ毛、カラコンも厳禁です。初対面の方にお会いする場にふさわしい、ナチュラルメイクを心がけて下さい。

身だしなみについて

アクセサリーは原則NGです。バックはA4サイズ以上で自立するもので、チャームがついている場合は外しましょう。
女性も、一目でブラント品とわかるものや、デザイン性の高いものは避けましょう。

面接の施設に到着したら、まずどうする?建物への到着から去るまでの流れを知る

1.施設への到着時間

面接の30分前には最寄駅に到着しておきましょう。交通機関のトラブルで遅れそうな場合には、遅くとも30分前にはその旨を連絡します。また、目安の到着時間もわかる範囲で伝えると丁寧です。

施設の場所を確認した後は、身だしなみの最終確認を行います。夏場は汗をかいていることも多いので、デオドラントの面も確認しましょう。

施設への到着は、お約束の5~10分前にしましょう。10分以上前だと、先方が面接の準備が出来ていない場合もあります。早すぎる到着は逆にマナー違反です。

2.受付

選考は受付時からスタートしています。冬場、コートを着ている場合には建物に入る前に脱ぎましょう。担当者の名前を聞いている場合は、受付にてお伝えしてください。

例:「本日○時より面接のお約束を頂いております、○○と申します。総務の●●様はいらっしゃいますでしょうか」

案内されるまでは、待合室内で患者様や職員さんの邪魔にならない場所で、荷物は手に持ったまま立って待ちましょう。
「座ってお待ちください」と声をかけられた場合も、混雑している場合は患者様優先です。

3.挨拶

担当者がいらっしゃったら、簡単に挨拶を行います。面接場所へご案内頂けますので、すれ違う職員さんには会釈とその場に適した声量で挨拶を行います。

4.面接会場にご案内されたら

多くの場合は、座る場所を指定されます。指定が無かった場合は、上座(入り口から遠い場所)で問題ありません。
応募書類や筆記用具等もこのタイミングでバックから出しておきましょう。

5.挨拶

面接官がノックをされたら、立ちあがります。受付で対応頂いた方と面接官が別の場合は、改めて挨拶をしましょう。

6.書類提出

履歴書・職務経歴書・免許証のコピーなどを、あらかじめ指定された書類をお渡しします。
書類はファイルや封筒から出し、相手に正面を向けてお渡しします。

7.面接終了

面接官が立ち上がってから、立ちあがりましょう。お時間を頂いたお礼を伝え、退出します。

8.施設見学

すれ違う職員さんや患者様へのあいさつは忘れずに!診察のお邪魔にならないように注意しましょう。

見学も選考の一部分です。積極的に質問して、熱意ややる気を伝えて下さい。
また、現場の方に直接お話を伺える貴重なタイミングです。「実際に働くなら」という視点を忘れず、適宜質問を行いましょう。

9.終了後

最後にもう一度、面接の時間を頂いたお礼をお伝えします。

コートは建物を出てから着るのがマナーですが、担当者から「ここで着てもいいですよ」と声をかけて頂ければ、着用しても問題ありません。担当者が出口まで送って下さった場合は、建物を出てから再度振り返り、一礼すると好印象です。

いざ面接!質問の流れや、良くある質問と模範回答

過去に弊社で転職をお手伝いした方が、実際の面接で受けられた質問事例と回答事例をご紹介します。

1.自己紹介

回答例

〇〇と申します。大学卒業後、●●病院で5年、▽△産婦人科クリニックで入職4年目となります。現職では外来と検診にて、検体検査と生理機能検査、特にエコーを担当しております。本日はよろしくお願いいたします。

ポイント

複数の施設での勤務経験がある場合は、直近でのご経歴のみをお話しします。また、得意な検査項目や、管理職経験等があれば、合わせてお話しても良いでしょう。

2.転職理由

回答例

胚培養士として経験を積みたいと考えたためです。
現職の産婦人科クリニックでは、不妊に悩まれている患者様も多数通院されていました。私も知識を生かして悩んでいる患者様に喜んでいただきたい、と考えております。
未経験からのチャレンジとなりますが、1日も早く貴院にて、患者様の力になれるよう努力したいと考えております。

ポイント

現職の不満などネガティブな情報は、受け取る側もネガティブな印象を持ってしまいますので厳禁です。胚培養士に興味をもった理由を中心にお話しましょう。

3.志望動機

回答例

貴院の院長先生は不妊治療を専門とされており、多くの患者様が来院されていると伺いました。また、胚培養士の方も多数在籍されていると伺い、最新の知識を身に付けられるのではと感じ、志望いたしました。
ホームページも拝見し、患者様と胚培養士の距離が近く、直接ご説明することもあるとのことで、これまで培ってきた患者様対応の経験も活かすことが出来るのではと考えております。

ポイント

「胚培養士になりたい理由」に偏らないように注意しましょう。

  • 応募先の特徴(院長の経歴や設備など)を踏まえ、興味を持った点
  • 今までの経験で、即戦力として活躍できる点

の2点を中心に作成されると良いです。「頑張ります!興味があります!」だけでは、その根拠となるものが伝わらないので、逆に悪い印象を与えてしまうことになります。

4.ご自身の長所と短所

回答例

長所は、苦手な分野でも諦めずに努力できる点です。資格取得後、初めは検体検査に苦手意識を感じておりましたが、日々努力を重ねてまいりました。その結果、同期の中では最初に検体検査で独り立ちすることが出来ました。
短所については、先輩からは、マイペースで業務に没頭してしまう一面があるとご指摘頂いたことがあります。仕事面では同僚との連携も大切になりますので、自分以外の方の動きも意識しながら、優先順位をつけて取り組むようにしております。

ポイント

長所・短所共に、仕事に関係した具体的なエピソードをお話ししましょう。また、短所に関しては改善策も合わせてお話しましょう。

5.入職可能時期

回答例

内定を頂いてから1か月程度で入職可能です。

ポイント

具体的な入職日は、退職交渉後に確定しても問題ありません。ただし、予定より大幅に遅くなった日程では、調整して頂けない可能性が高いです。現職の就業規則で、退職に関する項目を事前にしっかり確認しましょう。

6.希望給与

回答例

現職での総支給額は年収350万円です。貴院規定に従いますが、考慮頂けますと幸いです。

ポイント

現職給与は総支給額(額面)でお伝えしましょう。源泉徴収票で確認できます。

7.他施設での選考状況について

回答例

3日後、他のクリニックでの面接を控えておりますが、貴院が第一希望です。

ポイント

併願先がある場合、お伝えしたほうが良いでしょう。その場合は「貴院が第一志望です」と添えると印象が良くなります。

胚培養士ならではの良くある質問

1.不妊治療に興味を持ったきっかけ

回答例

産婦人科クリニックで、不妊治療のため通院されている患者様がいらっしゃいました。出産時だけではなく、不妊治療でも検査技師の知識が役立つと知り、チャレンジしたいと考えました。

ポイント

特に胚培養士未経験の方の場合、重要なポイントです。「知り合いに話を聞いて」「なんとなくおもしろそう」というような曖昧な表現ではなく、自分の言葉で具体的にお話ができるよう、準備しておきましょう。

2.患者様対応で気を付けていることはありますか?

回答例

現職では特にデリケートな分野に携わっておりましたので、ちょっとした雑談であっても、表現方法に気を配っておりました。
また、「患者様は常に不安を感じていらっしゃる」ということを意識しておりました。そのため、常に「どんなことでも相談してくださいね」とお伝えし、高圧的にならない様な雰囲気づくりを心がけました。

ポイント

通院される患者様にとっては非常にデリケートな分野です。「傾聴」の姿勢や接遇面も選考ポイントになります。今までのご経験の中で、具体例を挙げてお話しましょう。

3.責任やプレッシャーに強いタイプですか?

回答例

強いタイプだと考えております。
新卒で入職した病院は3次救急病院でしたので、正確な検査結果を素早く提出することが求められました。検査段階で見落としがあると、その後の治療方針にも大きく影響がありますので、常に責任感を持って対応しておりました。

ポイント

胚培養士は、受精卵を取り扱う仕事です。些細なミスでも許されない、プレッシャーがかかる場ですので、ストレス耐性は重要なチェックポイントです。

4.今現在、医療系のニュース等で気になる事やご自身で勉強している事はありますか?

ポイント

生殖医療は新しい分野であり、日々進歩しています。医療従事者としても胚培養士としても、常に新しい知識にアップデートする必要がありますので、向上心や学習意欲があるか、を確認されています。
回答に正解はありませんが、ニュースの場合は直近3か月以内がベターです。突っ込んだ質問をされる場合もありますので、準備しておきましょう。

面接終了直前の「何か質問はありますか?」対策

面接の最後に必ず出る質問ですね。

「こんなこと聞いてもいいのかな?」と不安に感じる方が多い点です。この質問には、大きく2つの意図があります。

1.入職後のミスマッチを防ぎたい

「こんなつもりじゃなかった」「こんなこと聞いてない」という理由で、早期離職を防ぐため、内定を出す前に疑問点は全て払拭したい、という意味です。

質問内容は選考に影響しません。入職後の仕事内容をより具体的に想像できるよう、疑問点は積極的に確認しましょう。
ただし、給与や休日などの条件面に関する質問のみにならないように注意しましょう。

2.熱意・志望度を確認したい

未経験でチャレンジされる場合は、こちらの場合が多いです。

業務内容について自分なりに調べていないと、具体的な質問ができません。「積極的に質問が出る=意欲が高い」と判断されますので、非常に重要なポイントです。

  • 業務内容を正しく理解しているのか
  • 本当にチャレンジする覚悟があるのか
  • 先輩からの指導を素直に受け入れることができるか
  • 検査技師特有の検査業務に携われなくなる、という点を理解しているのか

等の再確認のため、質問を受け付けます。

この場合は、事前にホームページなどで施設の事や胚培養士の業務内容について確認した上で、質問しましょう。

まとめ

  • 身だしなみとビジネスマナーを再チェック!
  • 質問への回答は「なぜその質問をするのか」を意識しましょう
  • 事前準備が合否を左右します!

面接の場で緊張しない人はいません。弊社にて転職をお手伝いした場合でも、「頭が真っ白になってしまった」という方が多くいらっしゃいます。
そんな中でも、事前の準備がしっかり出来ている方は無事に内定を獲得されています。

事前準備が出来ていると、面接にも落ち着いて取り組めます。

「この質問で、面接官は何をチェックしているの?」「自分の回答は合っているのかな?」「こんな時は、どう答えればいいのかわからない」など、お悩みの事があれば、ぜひ弊社にご相談下さいね。

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